FX始めるなら最低限知っておきたい事4つ

FXとは?

FXとは、「Foreign Exchange」の略で、外国為替証拠金取引ともいい、世界中の通貨の為替レートの変動により利益を得る金融商品です。
これまで外貨での資産運用と言えば外貨預金が一般的でしたが、近年はFXや仮想通貨の人気が高まっています。
2国間の通貨ペア、例えば円と米ドル(米ドル/円)、米ドルとユーロ(米ドル/ユーロ)を組み合わせて取引を行います。
FXに興味があるけれどよくわからない方にも簡単にはじめられるFXの魅力についてご紹介します。

 

為替レート・スワップポイント

参考 : GMOクリック証券 FXネオ アプリ

 

 

FXが人気の理由

24時間取引ができる

FXの取引は世界中の外国為替市場で行われるため、土日を除く24時間どこかの市場で取引が可能です。
自分の都合のよい時間であれば深夜や早朝を問わず取引ができるため、忙しい人や日中に時間が取れない人でも時間を気にせず始められます。
相場動向が気になり仕事や睡眠に支障が出るでは本末転倒です。節度を持ってFXに接しましょう。

 

通貨ペアから選ぶため投資対象が選びやすい

株式市場の数千という銘柄数に比べFX市場の銘柄(通貨ペア)は種類が限られているため、投資対象の選択にはさほど労力はかかりません。
まさに時間がない人にとってはうってつけの取引と言えます。

通貨ペア

参考 : GMOクリック証券 FXネオ アプリ

 

スワップポイントによる利益収入が得られる

スワップポイントとは通貨売買により発生するの金利差調整分のことです。
FXでは新規売買を行ってその日に決済売買しないと、そのポジションが翌日に持ち越されます。この決済日を翌日以降に先延ばしすることをロールオーバーと言い、その際にスワップポイントが発生します。
通貨にはそれぞれの国が定めた金利があり、例えば日本なら、金利は年0.5%です。日本の金利は世界的に見ると、超低金利で、米ドルなら2.0%、ユーロは4.0%、豪ドルは7.25%、南アフリカランドは11.5%という高金利です。
FXでは、相対的に高金利の通貨を買った場合に加算され、低金利の通貨を買った場合に差し引かれます。
低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買い、そのポジションを維持すると、維持した金額と期間分のスワップポイントを受け取ることができます。
スワップポイントはFX業者によって大きく違うため、取引を始める際には必ず確認をしましょう。

スワップポイント

参考 : GMOクリック証券 FXネオ アプリ

 

「売り」と「買い」の両方で取引が可能

FXの取引は、売買差額の授受による差金決済取引ですので、「売り」と「買い」の両方で取引ができます。
そのため為替が円高でも円安でも利益が発生するチャンスが生まれます。
「買い」はロング、「売り」はショートとも呼ばれ、新規注文を出すことを「ポジションを持つ」と言います。
例えば1ドル=100円のときに1万ドルの売りのポジションを持った場合、100万円の価値を相場に預けている状態になります。
市場が1ドル=101円になれば1万ドルを決済するためには101万円必要となり1万円の損失になります。反対に1ドル=99円になれば99万円で買い戻すことが出来るので1万円の利益となります。
このように円と外貨で取引をすると外貨を売って円安になれば損失、円高になれば利益が発生するのです。

 

取引コストが安い

FXの交換レートはインターバンキング市場が実際に取引するレートを参考にしています。
FX業者が提示するスプレッド(売値と買値の差)が小さいほど有利な取引が出来ます。
スプレッドはFX業者ごとに異なり、通貨ペアや取引する日によっても違います。
取引量が多い通貨ペアはスプレッドが小さめに設定されているようです。
外貨預金の交換レートは毎朝10時に決まる仲値で固定されます。
ドルで外貨預金する場合、仲値が110円であれば売値は111円(中値+1円)、買値は109円(中値-1円)が一般的でスプレッドは2円になります。
一方、FXの場合スプレッドはだいたい0.05円~0.10円で、これは取引コストに含まれます。
外貨預金を円に現金化する際にもスプレッドを支払う必要があるため、スプレッドが狭いFXのほうがコストを抑えられます。

スプレッド

参考 : GMOクリック証券 FXネオ アプリ

 

レバレッジにより少ない資金で何倍もの金額の取引が可能

レバレッジ(てこ)とは、小ない資金で大きな投資を行うことを意味します。
例えば、1ドル=100円で1万ドルを外貨預金にするには100万円の資金(取引コストを含む)が必要です。
FXの場合、取引する業者によって多少の差がありますが1万円あれば1万ドルの取引が出来ます。一定額の証拠金(保証金)を講座に預け売買の権利を買う「証拠金取引」なので、現金を必要としないのです。
例えば、1ドル=100円というレートで、100万円を証拠金に1万ドル(100万円の価値)を買ったとします。
その後、1ドル=101円と円安になれば1万ドルは101万円の価値を持つことになります。この時、ドルを売って決済すると1万円の利益が出ます。
反対に、1ドル=99円と円高になれば1万ドルは99万円の価値となり、決済すると1万円の損失となります。
FXでは、この損失の差額だけで決済(差金決済)し、当初の証拠金に損益分を増減していきます。
先の例で、1ドル=101円になった場合は口座の資金が11万円に増え、99円になった場合は9万円に減ります。
10万円で1万円買うように、手持ちの資金の10倍にあたるような額を取引することを「レバレッジを効かせる」と言い、レバレッジの倍率が大きいほど少ない資金で大きな金額を動かせるのです。
レバレッジの倍率上限はFX業者によって異なります。

※ 2011年8月 金融庁の改正資金決済法により個人投資家はレバレッジ25倍が上限
※ 208年4月10日金融庁のFX規制、レバレッジ10倍への引き下げ見送り

 

 

多様な取引方法

FXには注文方法がいくつかあります。状況に応じて使いわけることで、利益確保とリスク回避をすることが出来ます。

 

指値注文

「指定した価格より安くなったら買う(高くなったら売る)」というように、売買したい価格を指定する注文方法です。
例えば、「現在、1ドル=110円のレートが105円になったらドルを買いたい」という時に指値注文をします。
注文後、1ドル=105円になれば約定(売買取引が成立)、ならなければ無効になります。
指値注文は決済にも使え、ドル/円の買いポジションを持っている人が「1ドル=120円になったら利益を確定したい」という場合に使います。
このような利益を確定させる指値注文を「リミット注文」と呼び、利益を得る事を「利食いする」と言います。

指値注文

参考 : GMOクリック証券 FXネオ アプリ

 

成行注文

価格を指定せず市場の動向を見ながら「今すぐ買いたい」または「今すぐ売りたい」というときに売買注文を出す注文方法です。
指定した価格になると約定する指値注文とは違い、成行注文は相場の成り行きで売買注文を出すため、即、ポジションを持ったり、利食いすることが出来ます。
反面、相場が急変した場合、予想外の価格で売買してしまったということも起こりうるため注意が必要です。

成行注文

参考 : GMOクリック証券 FXネオ アプリ

 

IFD注文

一度に2つの注文を出し、もし1つ目の注文(新規注文)が約定したら2つ目の注文(リミット注文)を自動的に発動するという注文方法です。
IFDは「if done(イフダン)」のことで「もし~なら~する」を意味します。
例えば、
 新規注文:1ドル=115円になったら1万ドルを購入
 リミット注文:1ドル=120円になったらその1万ドルを売却
というような場合です。
IFD注文は「もう少し高値になったら売って、下がってから買い戻したい時」や「もう少し安くなったら買って、値が上がってから売りたい時」に利用します。

IFD注文

参考 : GMOクリック証券 FXネオ アプリ

 

OCO注文

一度に2つの注文を出し、どちらかの注文が約定したらもう一方の注文を取り消すという注文方法です。
OCOは「One cancels the other」の略で「どちらかの注文が約定したら、もう片方の注文はキャンセルされる」という意味です。
例えば、1ドル=115円で1万ドルの買いポジションがある場合、120円と110円に指値を入れておくような注文方法です。
120円の指値は利益を確定するリミット注文ですが、110円の指値は損益が膨らまないためのストップ注文です。
ストップ注文は「損切り(ロスカット)」が目的です。
IFD注文を出しておけば、急激な円高になっても損失は限定でき、円安になれば利益を得ることができます。

OCO注文

参考 : GMOクリック証券 FXネオ アプリ

 

IFDOCO注文

2つの決済注文のうち、どちらかが約定するともう一方が自動的にキャンセルになる注文方法です。
IFD注文とOCO注文を組み合わせた取引です。
「相場が下がった段階で買いポジションを持ち、さらにリミットとストップの両方の決済注文をしておきたい」という場合に使用します。
決済注文はOCOなので、リミット指値とストップ指値を入れておきます。どちらかが約定すると、もう一方は自動的にキャンセルされます。

IFDOCO注文

参考 : GMOクリック証券 FXネオ アプリ

 

 

ロスカットでリスク回避

資金を守るためにある一定の損失額が発生したら自動的に取引を終了させるルールが定められています。それがロスカット(損切り)です。
FX取引で勝ち続けるのは不可能です。
予想通りに為替レートが動き利益が出ても、欲を出しすぎてあっという間に損失を抱える可能性もあります。
レバレッジの倍率が大きければ大きいほど、ハイリスク・ハイリターンの取引となります。
大きな利益を出すためにも、割り切った損切りが必要となります。ある程度の損失が出た時点で決済し、損失を確定させてしまいます。
感情に流されない取引を行うために、「予想より10%下落したらロスカットする」といった具体的なルールを決めるのもよいでしょう。
ストップ指値を入れ、OCO注文やIFD注文などを上手く利用して、損失が大きく膨らまないように対処しましょう。

 

 

 

FX分析手法
外為オンラインFX

関連記事一覧

相場の流れをつかむ「トレンドライン」

相場の流れをより的確につかみたい時に「トレンドライン」を利用します。

FX分析手法

FXの取引に役立つ分析手法として、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の2種類があります

基本チャート「ローソク足」

株式相場、外国為替相場、金相場などの相場の値動きを時系列に沿って図表として表す手法の一つです。